2009年5月17日日曜日

芸術家とデザイナー byブルーノ・ムナーリ


最近読んだブルーノ・ムナーリの「芸術家とデザイナー」という本について書きます。

この本はタイトルの通り芸術家とデザイナーの違いについて書かれています。

芸術家は、自分の主張を表現している。
自分の作品が美術館に並ぶことを目標にしている。
また、自分の作品を売るために、「〜派」や「〜主義」というように一貫した表現方法を貫かなければならない立場におかれる。

一方デザイナーは、取り組むべき問題によって表現やアプローチの方法を変え、市民に使われるモノを作ることを目標にしている。さらに、根本には、市民に真の問題を理解させるという使命がある。

また、芸術家はファンタジアを、デザイナーは創造力(クリエイティヴィティ)を用いる。
ファンタジアとは、頭の中でイメージを創り出すことのできる精神の力のこと。
創造力とは、ファンタジアと理性とが結びついてなにかを生み出す能力のこと。
デザイナーはまず、創造力を駆使して解決すべき問題を分析する。

美しい=一貫性のあるフォルムである。


つまり、芸術家は作品を媒体に自分の名前を売り、デザイナーはモノが売る職業なのではないでしょうか。

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