2009年6月27日土曜日

デザイン学会春期大会09 2日目

デザイン学会2日目の今日は、自分のパネル発表や情報デザインの口頭発表を中心に聞いて回りました。

まず自分のパネル発表ですが、1時間という短い時間ではありましたが、絶え間なく多くの人に発表を聞いていただくことができました。その中で得られた意見を書いておきます。
・「こういう表現をしたら、こういう効果がある」という技術を一般化したらどうか。
・授業の1年目は大変だが、2年目からはある程度記録の形をフォーマット化できたら継続していけそう。
・被験者への質問は、冊子の目的が違うので、授業を受けた人には「理解できるか」で良いが、受けなかった人にはまた違った質問で良かったのではないか。
・コンテンツ評価の手法を確立できたらさまざまなところで応用できそう。
・冊子が広報の役割にもなっているのがいい。

また、リアルタイムドキュメンテーション(RTD)そのものについて
・同時多発的に出来事が起こるワークショップや授業では、紙媒体は全体を伝えるのに長け、映像は断片的に出来事を伝えるのに長けているというそれぞれの長所をうまく活用できればさらに良い。

という意見をいただきました。

自分でも気付いてはいたポイントを改めて気付かされた意見や、新たに気付かされた意見をいただけました。今後の研究にいかせそうです。

発表終了後、昼食を食べに学食に行ったら佐藤先生が「プロダクトデザインの教科書」を販売していました。改めて購入しようかなと。

午後からは口頭発表を聞いて回りました。聞いた発表は以下通りで、メモも。

「コミュニティ・カレッジの実践から見出した表現活動の枠組み」(永井先生)
・目的:生活を楽しむための表現活動をサポートする
・デザイナーがプログラムを用意してその通り進めるのではなく、参加者とデザイナーが表現活動を行いながらプログラムを決める。
・持ち寄ったモノを題材に参加者全員で表現方法を考える=表現のアイデアをシェアする。


「リフレクション可視化サイトによる学びの再生」(寺沢先生)
・共同注意=ジョイント・アテンションという概念によるふり返りの促進
・webによるリフレクションを行うことで、他者の視点を得やすい、学習者同士の交流というメリットがある。またリフレクションの多様化により様々なリフレクションの要素を提供できる。さらに、参加者は見られるという意識による緊張感や他者から客観的な評価を得られる。
・動的なリフレクションにより、「学びの再生」が起こる。
・リフレクションを繰り返し行うことで、学びが深まる。

「デザイナーとエンジニアの協調による情報デザインプロセス」(堀江さん)
・「ストーリー」はデザイナーとエンジニアの共通のものさしになる。

「ヴィジュアル言語Viscuitを利用した連続ワークショップ」
・連続したワークショップを行うことでコミュニケーションをとりやすくなり、活発な活動となる。

「実働モデル制作のためのプロトタイピング手法の開発と実践」
①ブレインストーム
②初期段階プロトタイピング(粘度、スタイロフォーム)
③ワーキングプロトタイピング(ハードウェアの実装、ソフトウェアの実装、外装の加工)


口頭発表後、情報デザイン研究部会に参加しました。
名前からするとまじめな会議という感じですが、多摩美チームやはこだて未来大の寺沢先生など何度か顔を合わしたことのある人ばかりで、いつもの楽しい会議となりました。
この場で、9月に函館で集まることが決まり、その時に、僕がはこだて未来大の学生にドキュメンテーションのレクチャーを行うことになりそうです。人に教えるほど自分のものになっていない気がするのですが…。


部会で本日のプログラムは終了し、ホテルに戻りました。
夜は、情報デザイン部会を中心としたメンバーでご飯を食べにいきました。

店は「伍味酉」という居酒屋。
名古屋名物の手羽先、きしめん、名古屋コーチンなどをいただきました。
こういう場に行くといつも思うことですが、できる人はONとOFFの切り替えがうまいです。


明日は、多摩美チームと山崎研の院生の口頭発表やオーガナイズドセッションの記録などイベントが盛りだくさんです。

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